20世紀後半に日本の建築・デザイン文化等の発展に寄与してきた、幾つかの良質な建築雑誌、デザイン雑誌が2000年代に入り休刊に追い込まれてしまいました。
インターネットの普及や、経済の停滞など種々の社会的背景もあるでしょうが、今思うと大変、惜しいことだと思います。
若い世代の方には、その名すらも知らない方もいらっしゃると思います。
これまで、建築ジャーナル、デザインジャーナルを築いてきたこれらの雑誌の編集者、出版社等へのリスペクトと再刊への思いも込めて、その雑誌を何冊か紹介していきたいと思います。
また、その財産を活かした新たな出版企画やWEBメディア等の立ち上げなども期待しております。
今回は、
鹿島出版会の『SD』を紹介します。
SD:2000年12月号をもって休刊中
1963年3月、「出版事業を通じて文化の向上に寄与したい」という創立者・鹿島守之助の基本理念のもとに設立された出版社。創立直後に創刊した『SD』は日本の代表的建築デザイン雑誌として内外から高い評価を得ていた。

SD9802
特集:都市へ向かう透明性スイス・ドイツ語圏の建築
スイス建築の背景、建築の生まれる文脈を捉えながら、特にスイス・ドイツ語圏の魅力をさまざまな視点から探る。
紹介建築家:ヘルツォーク&ド・ムロン、ジゴン&グイエ、ペーター・メルクリ、ディーナー&ディーナー、マルセル・メイリ&マークス・ペーター、ミロスラフ・シック、ブルクハルター&ズミ、など。

SD9806
特集:風景創出の現在ランドスケープ・アーキテクトの挑戦
「エコロジカルな環境の復活」と「好かれる公共空間の復権」をランドスケープ・デザインが可能にできるだろうか。ここでは欧米日の近年の秀作を紹介しながら、現在に足りないものを探る。
作品紹介:プレイスメディア、三谷徹、登坂 誠 + D. Back、長谷川浩己、ナンシー・フィンレイ、ケン・スミス、ダグラス・リード、トーマス・オスランド、West 8、クリスチャン・チュミ、など。

SD9811
特集 :「白」と「透明」の詩 モダンデザインの秀作135
小モノ(ティーポット、花瓶など)たちの中からその特徴を最もストレートに表すものとして、白い陶磁器と透明ガラスのモノに焦点をあてる。モノたちに見るデザインのミクロコスモスを逍遥する。
紹介作家:アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、タピオ・ウィルカーラ、カイ・フランク、ティモ・サルパネバ、ワルター・グロピウス、ウィレム・ワーゲンフェルト、グレス・メイヤー、など。

SD0001
特集:
槇文彦 1993-1999
1993年以降から最新作までと現在進行中のプロジェクトを含めて、豊富な写真、スケッチ、図面を用い、その作品を紹介する。
作品紹介:ヒルサイト・ウエスト、浮かぶ劇場、YBG芸術センター、幕張メッセ北ホール、富山国際会議場、テレビ朝日新本社ビル、など。

SD0004
特集:歴史的都市を読む
古くからの都市文明を誇ってきた地域を対象として、それぞれの都市の形成、空間構造の魅力についてフィールドワークの成果を生かしながらレポートする。
主な都市:アンダルシアの白く輝く小都市/アルコス、もうひとつのイタリア/フェラーラ、トルコのキャラバン都市/ギョイヌック、中国の重層する近代都市/廈門 、など。
鹿島出版会:
http://www.kajima-publishing.co.jp/一級建築士、学芸員・芸術で資格取得!京都造形芸術大学・通信教育部 資料請求はこちらから。オンライン雑誌ストア「Fujisan.co.jp」
posted by ripo at 15:03
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